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初めてのエンディングノート|後悔しない記入方法とポイント

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初めてのエンディングノート|後悔しない記入方法とポイント

「終活を始めたいけれど、何から手をつければいいかわからない」そんな方におすすめなのがエンディングノートです。

エンディングノートは、自分の想いや大切な情報をまとめるためのノートであり、家族への“思いやりの形”でもあります。

近年では、元気なうちにエンディングノートを書いておく人が増えています。

突然の病気や万が一のときに、自分の意思や希望をきちんと伝えられるようにしておくことで、残された家族が迷わず対応できるからです。

この記事では、エンディングノートの記入方法を中心に、

  • なぜ今、エンディングノートが注目されているのか
  • 遺言書との違い
  • 書くときのポイントや注意点

をわかりやすく解説します。

自分らしい最期を準備するために、今日から少しずつ“人生のまとめノート”を始めてみませんか?

エンディングノートの記入方法|まずは基本情報からスタート

エンディングノートを書くときに、「何から書けばいいの?」と悩む方は多いでしょう。

まずは難しく考えず、自分の基本情報や日常生活に関することから少しずつ記入するのがポイントです。

ここでは、エンディングノートに書くべき主な内容を5つの項目に分けて紹介します。

1. 個人情報を正確に書く

エンディングノートの最初に書くのは、自分の基本的な情報です。氏名、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、家族構成などを正確に記入しておきましょう。

また、緊急時のために連絡してほしい人の情報(配偶者、子ども、兄弟、親しい友人など)も書き添えておくと安心です。

もし信頼できる代理人(例えば成年後見人や行政書士など)がいる場合は、その連絡先も明記しておきましょう。

2. 財産情報を整理して書く

エンディングノートでは、自分の持っている財産を一覧化して整理しておくことが重要です。

預貯金、不動産、株式、保険、年金、貴金属など、すべての財産の所在を明確に書き出しておきましょう。特に、どの金融機関や証券会社に口座があるのか、どんな保険に加入しているのかなど、家族がすぐに確認できるように具体的に記載します。

また、暗証番号やパスワードなどは、セキュリティの観点から直接書かず、保管場所や管理方法を別紙にしておくと安全です。

3. 医療・介護の希望を明確にする

病気や介護が必要になったときに備えて、どのような医療や介護を希望するかを記入しておきましょう。

延命治療を望むかどうか、どのような介護施設に入りたいか、自宅介護を希望するかなど、自分の気持ちをはっきり書いておくことが大切です。

また、信頼している医療機関や主治医の名前、かかりつけ薬局の情報も書いておくと、家族がスムーズに対応できます。

この項目は、家族が判断に迷う場面で大きな助けになります。

4. 葬儀・お墓・供養に関する希望を書く

葬儀やお墓についての希望も、エンディングノートに書いておくと家族が迷わず対応できます。

形式(家族葬・一般葬・直葬など)、会場、宗派、喪主を務めてほしい人などを具体的に記入しましょう。

また、埋葬方法についても希望を伝えておくと良いです。お墓に入るのか、納骨堂や海洋散骨などを希望するのかなど、自分の考えを明確にしておきましょう。

さらに、葬儀社の指定や「連絡してほしい人」「知らせてほしくない人」を書いておくと、残された家族が判断しやすくなります。

5. 家族・友人へのメッセージを書く

エンディングノートの最後には、家族や大切な人へのメッセージを記しておきましょう。

「ありがとう」「お世話になりました」などの感謝の言葉だけでも、残された人にとって大きな励ましになります。

また、ペットを飼っている場合は「誰にお世話をお願いしたいか」や、「日常生活の引き継ぎ事項」も書いておくと安心です。

自分の思い出や伝えたい想いを自由に綴ることで、エンディングノートがあなただけの“人生の記録”になります。

エンディングノートは、「完璧に書かなくては」と気負う必要はありません。今の自分の気持ちを少しずつ書き留めることから始めることで、自然と大切な情報が整理されていきます。

まずは今日、最初の1ページを開いてみましょう。

関連記事:エンディングノートは“未来の贈り物”|書き方・更新・保管まで完全ガイド

エンディングノートを書くときのコツと注意点

エンディングノートは、人生の最期を迎える準備というよりも、「今の自分を整理するノート」として考えるのがおすすめです。

「うまく書けない」「途中で止まってしまう」という人も多いですが、いくつかのコツを押さえるだけで、ぐっと書きやすくなります。

ここでは、エンディングノートを書くときの3つのポイントを紹介します。

1. 完璧を目指さず「書けるところから」始める

エンディングノートは、一気にすべてを書き上げる必要はありません。

最初から完璧を目指すと手が止まってしまうので、まずは「今書けるところだけ」を記入する気持ちで始めてみましょう。

たとえば、「葬儀の希望まではまだ決められないけど、家族へのメッセージなら書けそう」といったように、書きやすい項目からで大丈夫です。

少しずつ書き足していくうちに、自分の考えが整理され、自然とノートが充実していきます。

また、書くこと自体が「自分を見つめ直すきっかけ」にもなります。これまでの人生を振り返りながら、自分にとって本当に大切なものを再確認できるはずです。

2. 定期的に見直して更新する

エンディングノートは、一度書いたら終わりではありません。

時間の経過とともに、住所・資産・家族構成などが変わることも多いため、定期的に見直して更新することが大切です。

たとえば、引っ越しをしたり、口座や保険を解約・新規契約した場合には、その都度ノートに反映しておきましょう。

また、新しい想いや希望が生まれたときにも追記してOKです。

見直すタイミングは「年に1回」や「誕生日」など、決まった日を“更新日”として習慣化すると続けやすくなります。

少しの更新でも、自分と家族の安心につながります。

3. 書いたら保管場所を家族に伝えておく

せっかくエンディングノートを書いても、家族が見つけられなければ意味がありません。どこに保管しているかを家族や信頼できる人に伝えておくことが大切です。

自宅に保管する場合は、わかりやすい場所(例:リビングの引き出し、書斎の棚など)に置き、誰でもすぐ取り出せるようにしておきましょう。

また、プライバシーが気になる場合は、鍵付きのボックスに保管し、保管場所を家族に伝える方法もおすすめです。

最近では、オンライン上でエンディングノートを作成・保存できるサービスも増えています。デジタル版を利用する場合は、ログイン方法やID・パスワードの保管方法も明確にしておきましょう。

エンディングノートの記入方法に「正解」はありません。

大切なのは、あなたの想いや考えが形になっていることです。今日できることを一つずつ書き留めていけば、きっとあなただけの大切なノートが完成します。

関連記事:エンディングノート|大切な情報を安心して残すための注意点

エンディングノートを使うメリット

エンディングノートは、ただの「終活ノート」ではありません。

自分の想いを整理し、家族への思いやりを形にできる大切なコミュニケーションツールです。ここでは、エンディングノートを書くことで得られる4つの主なメリットを紹介します。

家族が困らずにスムーズに手続きできる

一番のメリットは、残された家族が困らずにすむことです。

エンディングノートには、財産の情報や連絡先、葬儀やお墓の希望などをまとめておくため、家族が「何をどうすればいいのか」を迷わず対応できます。

特に、銀行口座や保険の情報などは、本人しか把握していないケースも多く、書き残しておくことで家族がスムーズに手続きを進められます。

「もし自分がいなくなったときに、家族が困らないようにしておきたい」そんな思いやりの気持ちが、エンディングノートを書く最大の動機になるでしょう。

自分の気持ちを整理できる

エンディングノートを書く過程は、自分の人生を振り返る時間でもあります。

過去の出来事を思い出しながら、「自分は何を大切にしてきたのか」「これからどう生きたいのか」を考えるきっかけになります。

また、「感謝を伝えたい人」「謝りたいこと」「やり残していること」など、自分の心の中を整理していくうちに、前向きな気持ちになれることもあります。

エンディングノートの記入方法に決まりはありません。思い出の写真や手紙を貼ったり、自分の好きな言葉を書き添えたりして、“自分らしいノート”に仕上げていきましょう。

医療・葬儀・財産のトラブルを防げる

エンディングノートを残しておくことで、医療や葬儀、財産に関するトラブルを未然に防ぐことができます。

たとえば、延命治療の希望や介護の方針を明確にしておくと、家族が判断に迷うことがなくなります。

また、葬儀のスタイルや埋葬方法をあらかじめ伝えておけば、「どんな葬儀をしてあげればいいのか」と悩む時間や意見の食い違いを減らすことができます。

さらに、財産の一覧や意向を整理しておくことで、相続時の混乱を防ぐ効果もあります。エンディングノート自体には法的効力はありませんが、遺言書を作成する前の整理資料としても非常に役立ちます。

終活の「第一歩」として始めやすい

「終活」と聞くと少し重く感じるかもしれませんが、エンディングノートは気軽に始められる終活の第一歩です。

特別な資格や手続きは不要で、市販のノートや無料テンプレートを使えばすぐに始められます。

書いていくうちに、「自分の資産を整理しておこう」「遺言書も作っておこう」と、次の行動につながることも多いです。つまり、エンディングノートは「終わりの準備」ではなく、これからの生き方を考えるきっかけになるのです。

エンディングノートを残すことは、あなた自身の安心だけでなく、家族への最高の思いやりにもなります。難しく考えず、今日から少しずつ書いてみることが、心穏やかな終活の第一歩です。

エンディングノートは“自分らしく生きる”ための大切なノート

エンディングノートは、人生の終わりを意識するためのものではなく、自分の想いを整理し、家族へ優しさを残すための記録です。

医療や財産、葬儀のことだけでなく、「どんな人生を歩んできたか」「何を大切にしてきたか」を書き残すことで、あなたらしい生き方そのものが伝わります。

エンディングノートの記入方法に決まりはありません。「いつか書こう」と思っている人こそ、思い立ったときがベストタイミングです。一度に書き上げようとせず、少しずつ書き足しながら自分のペースで進めましょう。

また、書く内容に迷ったり不安を感じたりしたら、終活アドバイザーや行政書士などの専門家に相談するのも安心です。あなたの気持ちを丁寧に整理しながら、より実用的な形に仕上げるサポートをしてくれます。

エンディングノートは、「終わりのため」ではなく「より良く生きるため」のノートです。今日の一行が、あなたと大切な人たちをつなぐ第一歩になります。